読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アイドルとは

 

わたしの記憶の限りで、初めて"好き"という感情を抱いたアイドルが、アイドルではなくなろうとしている。所謂、卒業。

そのアイドルを見たくてTwitterInstagramを始め、サンタコスのプロマイド付きのお菓子を食べ、フォトブックを購入し、写真集も3冊とも購入したけれど、結局会いに行くこともなかったし、ファンと呼べるようなことはしなかった。でも。コンサートの映像をチラリと見たら、わたしは確実にこのアイドルに"理想のアイドル像"や"アイドル観"といったものを形作られたのだなあと、すべてがこのひと基準なのかもしれないと、なんとなく感慨深くなったのが約1ヶ月前。

 

それからずっと、なんとなくではあるけれど、アイドルとはなんだろう、アイドルとわたし、みたいなことを考えていた。

まさかこんな方向からジャブをくらうとも、こんな方向から考え直させられるとは思っていなかったけれども。わたしは該当担でもなければ、こんな時にキスマイファンを名乗れるほどでもないので、いちアイドルオタクとしてここからの話をします。

こうなると、なにが正論でなにが間違ってるとかそういうことではなく、自分が正しいと思えることだけが正論なような気がしてくる。だからここからの話も、全部わたしの価値観の上で成り立っているし、自分のなかの正論が他人の正論ではないことは、重々承知しています。

そもそもこの件については、Twitterから始まり、Twitter上で転がり続けている問題なので、触れないでいることが正解なのかもしれない。キスログを更新してほしいというのもわかるけれど、知る必要もない人たちに「あれ?なんかあった?」と思わせるべきでもないのかもしれないし、うーん、感情が入り組むともう自分でわからなくなっちゃうね。前置き長くてごめんなさい。

 

 

アイドルってなんだろうね。アイドルに夢を見ることはバカなことですかね。

わたしはどこまでいってもアイドルは"娯楽"であり"趣味"であると割り切ろうとしている節がある。まあ往々にして理性と感情は別の方向に暴走していくものなので、実際問題娯楽の範囲に留められてるかはわからない。

人生を豊かにしてくれる"趣味"である限りは、しんどい思いは"好きすぎて"とか"かっこよすぎて"とかだけにしておきたいし、辛い思いは"お金や時間が足りない"という自分の都合だけにしておきたい。

きっと今わたしがこうして述べていることはどれも理想論で、綺麗事で、でもアイドルにはそういうことを求めるのが普通のことだって、そう思っているんだけどどうかな。"そんなんだからアイドルみたいな作り物しか愛せないんじゃない?"けしてそんなことはないのだけれど、誰かに言われたそんな嫌味が胸に突き刺さって抜けない。

 

わたしはアイドルの熱愛に対してかなり寛容なほうだと自分で思っている。常日頃目に映る場所で、精一杯仕事を頑張ってい(るように見え)て、アイドルとしての意識もしっかり持っていて、それでも週刊誌に追い回されて撮られてしまったのなら、なんとなく同情の気持ちすら湧いてしまう。

アイドルは夢の国のようなもの、というよく目にする例えは言い得て妙だと思っている。特にわたしはアイドルを同じ世界に住む人間だとあまり思いたくない節があるので。着ぐるみの中に人が入っているのなんかわかっていてもそれをカワイイと思うし、その事実に知らない振りをしようと気を付けることもない。もし急に誰かが「その中におじさん入ってるよ?」なんて言い出したら、萎えるよね。

でも、本人が自分から正体を明かしてくるほど悲しいことはない。アイドルは疑似恋愛の対象だから、みたいな話をしたいわけではないのだけれど。わたしはどういうアイドルが好きか、と尋ねられたらまずプロ意識が高いことを条件にあげたくなるので、熱愛自体には寛容であっても、熱愛報道からプロ意識の低さを垣間見てしまうと、もうどうしようもなく悲しい。

 

他メンへの飛び火やらはもう見るに耐えなくて、真偽の確認しようもない噂で色んな人が傷付いていくことに、胸が痛んで仕方ない。この件に関しては、誰が悪いとかそういう話もする気にすらならない。

敢えて知らないでいる、ということも、それはそれで体力を使うし、強くなければ出来ないことなんだね。残念ながらわたしはその強さを持ち合わせていなかった。幸せなところ、自分にとって都合の良いところだけ見て、楽しくオタクをやっていけるタイプだと思っていたけど、ちょっと自意識過剰だったみたい。

アイドル(限らず芸能人かな?)はイメージ商売なので、ファンそれぞれの心の中に住む"アイドル像"が違うことも当然だし、となれば同じことが起こっても沸き立つ感情が違うのも当然。だから、一旦距離を置こうとする人のことを、その程度の愛だったのかと咎めることは違うと思っている。ただでさえ今までの人脈みたいなものにまとわりつかれたりもするであろう人たちのことを、そこまで責めなくたっていいじゃない。ファンを続けることが正義ではないし、ファンに正解も間違いも(基本的には)ないし、戻ってきたくなったらひっそりまた戻ってくればいいし、なによりアイドルオタクって無理してやるようなことじゃないよ、きっと。

何万人という人それぞれの理想像に当てはめて見られるアイドルという立場が大変だということは勿論だけど、今回に関しては、多くの人が彼に対して抱いていた(であろう)イメージから大きく外れていたことが問題だったんだろうな。

 

自分でも驚くほどこの一件を発端としたあれこれに精神をすり減らしてしまった。もっともっと辛いひとがいるのだろうし、お前なんか黙っておけと言われたらもう反論も出来ない程度の立場なのだけど、わたしも少しだけ疲れたな。触れないでおこうとあんなに思っていたはずなのに、結局わたしには触れないでおく強さもなかった。悲しい。すべてが悲しくて、どうしようもなく疲れた。

 

わたしのような応援しはじめたばかりのファンが、少しは応援してきたことを感慨深いと思えるときが来るのだとしたら、2021年に新国立競技場に立つという願いが叶った時なのだろうと思っている。わたしの応援するアイドルが、ことあるごとにそんな目標を口にする(してくれる)ひとなのも相まって。

正直、スタートダッシュでこんなに疲れるとは思わなかった。アイドルオタク自体はけして短くないけど、やっぱり強くなきゃやっていけないのかもしれないな。なんとなくわかっていたけれど、それをアイドル本人から突きつけられたくはなかった。

 

ここまで来てしまうと、もう過去のあら探しをしているだけになっているような、悪意が透けて見えるような、目的が貶めることにシフトしてしまっているような。そんななかで、変わってほしいという真っ直ぐな願いを込めた方の呟きを見て、息が苦しくなったり。悪意と愚痴の違いって、不思議と文面に表れるものですね。

もうわたしだってよくわからないのだけど、つい数日前までワイワイキャッキャと楽しくやっていたひとたちがこうも変わって、今となってはやり過ぎだと感じることもあるけれど、そんな風に変えてしまったのも紛れもなくアイドル本人とその周りの人たちで、それが辛い。真っ白なパレットをグレーに染めるのは一瞬だけど、それを白に戻すことって、ほとんど不可能ですよ。

 

アイドル本人は"匂わせる"気なんてなかったように思う。正直に今日あったこと、今日食べたものを書いていただけ、そんな気がする。もちろんそれを"プロ意識の欠如"と呼ぶので、庇う気もないけれど。アイドルがファンを喜ばせるための嘘なら、わたしは大好きだよ。もっとも、その嘘が最悪の方向でバレなかった場合という条件付きだけど。

自分を卑下することと、自虐は全く違うと思う。少なくともわたしは、好きな人自身が自分を否定するのなんて見たくない、それは自分のことを好いてくれてる人のことまで否定しているのと同じだって、そう思うのはわたしだけかな。

 

アルバムが楽しみだね。キスブサは諸刃の剣だね。ツアーが楽しみだね。話したいことが沢山あるはずなのに、なんとなく胸のところでつっかえてしまう。

 

 

『僕は君を 信じたから もう裏切られることはない だってもし裏切られても それが解らないから どうか 君じゃなくならないで』

『いつか君と 離れるなら いっそ忘れることにしよう 出来るのかな 無理だろうな 離れたくないな』

こんな歌を聴いて、少し吹っ切れた気分になるわたしは、やっぱり疲れているのだと思う。数年ぶりに、彼らの曲にとんでもなく救われている。なんにせよきっと、信じて好きでいる、好きでいた自分自身は、何があっても否定されるべきものではないのだと思う。そうだといいな。

 

 

みんなに飴玉をあげたい。あったかくして、おいしいもの食べて、ぐっすり寝ましょうね。